「…学校以外、勝手に出ちゃダメって言って

るの!」

彼女はそこで、キッと私をにらみつけ、

「何したの?弟に」

と詰問する

すごい、威圧感…

「あ、あの、わわわ私…

何も…してま…せん」

そこで私は思い出した

放課後、商店街のシーン

地面に散らばるお肉やお魚…

このヒト、この前ミハルちゃんとぶつかっ

たお姉さんだ

「あ、あの、この間はぶつかって、ごめん

なさい!

その、商店街で…」

彼女は約5秒間、しげしげと私の顔を見つめ

たあと、

「ああ、あのとき、でっかい子と一緒にい

た、小さい子」

…小さいは余計だ

でも、怖くて言い返せない