翌日。

ホームルームが終わると同時に、私は正門

前に急いだ

正門には、ミハルちゃんがすでに来ていた

例の「待ち伏せ&ありがとう」プロジェクト

の実行のために

彼女はワクワクするような表情を浮かべ、

私に指示を下す

声のトーンを落として

「…ええか、りおちゃん

ミョウホウジ君が出てきたら、こっそり後

をつけてな、」

「うんうん」

「…人気のないところまで行ったら、声をか

けるんやで」

「うん、わかった、ミハルちゃん」

「…違う!」

「えっ、な、何が?」

「私のことは、『隊長』と呼びなさい。

何せ、『プロジェクト』やからねえ」

「…はい、隊長…」

ミハルちゃんは「よおし」と言って満足そ

うに胸を張る

…このヒト、明らかに楽しんでるな…