話は核心に迫りつつある

私は意を決して、ミハルちゃんに訊ねる

「ミハルちゃんのクラスの、転校生やけど

ね」

「ふんふん、ミョウホウジ君ね」

「…色黒で、スポーツ刈りやね?」

「そうやで」

「ひょっとして、右目の上に、2センチくら

いのキズがあるとか?」

「…ウンウン、あるなあ」

「何か、他に特徴はない?」

「あー、そういえば、なんか変な喋り方す

るなあ。先生から何か質問されたとき…」

「何て?」

「ギョイ、とか、ココロエタ、とか。

どっかの方言かな?

まあもともと無口なんやけどね」

…やっぱり。