痛い

夢じゃない。もし、夢なら、覚めないで

テツ君?

テツ君?テツ君?テツ君?

私は彼の胸に飛び込む

「イテテっ」彼が小声で叫ぶ

暖かい…

幽霊じゃない!オバケじゃない!幻じゃない!

彼の暖かみを、全身で受け止める

ギュッと抱き締める。強く、強く、強く!

「テツ君!テツ君!テツ君!」

「りおか、りおか…」

「本当にテツ君?あなたなの?帰ってきたの?

どうして?どうやって?」

「りおか…会いたかった…」

「バカ!アホ!テツ君のアホ!

何これ?どういうことよ!ねえ!ねえ!」

「ああー、やっぱりここにいたのね」

私の後ろで女性の声が聞こえる

振り向くと…