老神主は、神社の前まで出て、いつまでも

私たちを見送ってくれた

そして、帰りの新幹線…

今更ながらよく泣く私だが、今日ほど心の

奥底から号泣したことはなく、文字どおり

心底疲れきった私は…

座席に座った瞬間から熟睡し、気がつけば

ミハルちゃん、ミキちゃんと一緒に我が街

の新幹線駅に降り立っていた

「ごめんね、ごめんね…」

せっかくの旅行を泣き虫、眠り虫に台無し

にされた彼女たちに、謝り続ける私…

ミハルちゃんは「さあ、明日っから、夏休

みの宿題消化や!頑張ろうぜ!」と、いつも

通り「ギャハハハ!」と大笑い

ミキちゃんは「お勉強、頑張りませう!」と

ほっこりとした笑顔で答える

決別の旅は終わり、私たちの日常生活が始

まる

…………