終業式が終わり、夏休みに突入

予想していたことだが、テツ君のいなくな

った私の毎日は、あまりにも空虚な日々だ

った

彼の存在が大きすぎて…

楽しかった日々の反動が、大きすぎて…

テツ君は、いつかは帰っちゃうってわかっ

てたのに、その悲しい、辛い現実を、心の

奥底に封印していた

その封印が解き放たれたのだ、今…

私の心のなかに、言い表すことの出来な

い、不毛な砂漠が広がっていた

夏休み中、ミハルちゃんとミキちゃんは、

毎日のように私を連れ出し、元気付けよう

とした

ミキちゃんの豪邸でお勉強会をしたり

いつものカフェに行き、パフェを頬張った



カラオケボックスに行って、3人で歌って踊

って大騒ぎしたり

ミハルちゃんもミキちゃんも、努めて私を

元気付けようとしてくれた