「ごめんね?」

「何が?」

「私…取り乱しちゃって…」

「ええよ、そんなん。気にすんな」

「…テツ君…無事に幕末の時代に…帰ったよ

ね?」

「ああ、そやで!

無事に帰って、幕末で大活躍するんや!

大義を…大義を…果たすんや」

…今度はミハルちゃんが先に、涙を流す

私も、ポロポロと涙を流す

たまらず、私たちは抱き合う

抱き合って、泣き続ける

………

「ミハルちゃん、帰ろっか?」

「うん、帰ろう」

私たちは手をつないで、神社の階段を降り

ていく