その時…

バシッ!バシッ!と物凄い音が辺りにとどろ



神社の境内の端に、稲妻みたいな光が走り

黒い、小さな渦が巻き始める

「来たっ!計算通りだわ!」

レイコさんが渦を見て叫ぶ

続いて、機械類のディスプレイみたいなも

のを睨み付け

「…よしっ、ホールは前の通り、幕末の日本

につながってるっ!

あんたたち、あと、5分!」

「テツ君…ごめんね、わがまま言っちゃっ

て…私、つい…」

「りおか…」

もう、『どの』はつけないんだ

「拙者、この時代に来て、よかった…」

「うん、うん…」

「りおか、拙者は…拙者は…

そなたのことが…好きだ」