「ワケわからんこと、言うな!テツ君が困っ

とうやんか!

男には…男にはなあ、女のアタシらにはわか

らん、使命みたいなもんがあるんや!

やらな、あかんことがあるんや!

そんなんもわからんのか!ばかりおか!」

私は、必死で抑えていた、涙が溢れ出す

ミハルちゃんはしばらくはあはあと肩で息

をしていたが、そのうち…

私の頭をくしゃくしゃとして

「りおちゃん、もう、最後や

テツ君を、笑って見送ってあげよ、な?」

「うん、うん…」

「井松どの、拙者は…」

ミハルちゃんは左手拳で「グイッ」と涙を

拭い、

「ああ、もう、あんたはもうしゃべるな

アタシ、あんたに惚れてしまうやんか」

ミハルちゃん、ありがとう、ごめんね

あなたも、テツ君のことを?もしかして…