りおかって、よんでよっ!」

「りおか…」

「そうだ!私もついていく!テツ君と一緒

に、幕末に行く!

お料理も、お裁縫も…ええと、あんまり得意

じゃないけど、武士のお嫁さんになるため

に頑張るから!一生懸命、頑張るから!

私を一緒に、連れていって、ね、

テツ君、テツ君、いいでしょ?」

右肩をぐいっと引っ張られて、私はよろめ

きながら振り返る

「パンッ!」と乾いた音がして、頬に痛みを

感じる

ミハルちゃんの平手打ちが、私の頬に炸裂

したのだ

「何するんよ!ミハルッ!」

彼女をにらむ。「ミハル…ちゃん?」

私は唖然とする

泣いている。それも、ボロボロに

「アホおっ!」

「ミハルちゃん…」