何とか、言うてえな!」

「……」

「ホンマなの?

ホンマに、帰っちゃうの?」

彼は私に一歩近づき…左手を私の肩にのせる

「りおかどの…すまぬ」

「なんよ、それ…おかしいやん」

不満そうに、私は喋り始める

「『ずっと、一緒ぞ』って言うたやんか?

私のこと、好きって言うてくれたやんか?」

武士に二言はないのと違うの?

全部、ウソやったの?」

黙って聞き続ける、サムライ君

「レイコさんに言って、あの機械止めても

らおう?ね?

タイムホールが出てきても、誰も入らなか

ったらええんでしょ?ね?

私と、一緒にいて?」

「りおかどの…

拙者には、果たすべき、大義がある」