ミハルちゃんも全力疾走してきたんだろう

息も絶え絶えだ

…神社の入り口が見えてくる。

朝、いつもテツ君と待ち合わせしていた場



突然雨が降ってきて、テツ君が傘を差し出

してくれた場所

テツ君が「だーれ、だ」と私の両目をふさ

いだ、思いでの場所

神社の階段を駆け上る

ミハルちゃんがふうふういって遅れだす

「ミハルっ!早くっ!」

「りおちゃん、先行って!早ようっ!」

私は後を振り返ることなく、階段を駆け昇



自分でも驚くぐらいの勢いで駆け昇る

息が荒い。心臓が爆発しそう

テツ君、テツ君、行っちゃうの?

本当に、幕末の時代に帰っちゃうの?

嘘であって欲しい