ミハルちゃんも私に気づく

「しまった!」というような表情をして…

何が、いけないの?

何か、見られたらいけないこと?

ミハルちゃんは、怪訝な表情を浮かべるテ

ツ君を促して、その場を立ち去ろうとする

二人、お互いこそこそと、何か話しながら…

そして、私の姿をチラチラ盗み見ながら…

二人の姿は、商店街の人混みに消えていく

「ミハル、ちゃん…」

私は振り絞るように声を出す

「テツ…君…?」

もう、二人の姿は見えない

………

私は一体、何を見たんだろう

よろよろとした足取りで、私は辛うじて商

店街の端にたどり着く

立ってられない。しゃがみこむ

ショップの中で、楽しそうに談笑する二人

ショップを出て、何か(プレゼント?)を差し

出すミハルちゃん