誰が見ても、高校生の仲のよいカップルに

見える

商店街の真ん中で立ち尽くす私を、通行人

たちが迷惑そうによけて通っていく

私は、その場を動けない

頭の中を、疑問が渦巻く

何故?どうして?何してるの?

やがて…二人はアクセサリーショップから出

てくる

立ち尽くす私には、気づくことなく

ショップの前で、ミハルちゃんが手に持っ

た何かを差し出す

小さな包み。ピンク色のリボンがついた…

お店で買った、アクセサリーかな

テツ君が、はにかんだような表情でそれを

受けとる

ガンッ!ガンッ!衝撃が連続して襲う

楽しそうに…何をもらったの?

テツ君が、立ち尽くす私に気づく

ちょっと、あれを…というようにミハルちゃ

んに声をかける