港と人工島を結ぶ巨大な橋を渡り…私たちは

人口島へ

橋の下に、広大な公園があり、市民の憩い

のスペースとなっている

釣りをしている人、キャッチボールをして

いる人々、家族連れ、カップル。

私たちは、岸壁の近くのベンチに腰を下ろ

す

梅雨に入ったというのに、ほとんど雨が降

らず、今日も快晴だ

気持ちいい、海風が私たちを撫でる

ベンチからは、私たちの街が一望できる

岸壁にそびえ立つ、巨大なキリンのような

クレーン

目の前を通りすぎていく、大小様々な船

公園で遊び、戯れる家族連れやカップル

「りおかどの」

「はい?」

「そなたらの街は、美しいな」

テツ君は遠くの街を眺め、私に語りかける