当初、「うんうん」と静かに聞いていたミ

ハルちゃんは、「デート」の段になり、一

気にヒートアップする

「ホッホオオウ!

りおちゃん、初デート?隅に置けんなあ

ヒュウヒュウ!

お祝いや!祝祭や!

歓喜の歌の大合唱や!」

勝手に盛り上がり、「ラーラーラーラー!」

とベートーベンの『歓喜の歌』のサビのフ

レーズを熱唱し始める

…私は彼女が1フレーズ歌い終わるのを根気

よく待ち続ける

「ミハルちゃん、ありがとう

それでね…」

私は本題に入る

幕末のサムライと現代の女子高生が、どん

なデートをすればよいか?

私たちの街の、どんなところを案内すれば

よいか?