私は気になっていることを質問する

「うむ、拙者は松陰先生の思想のもと、こ

の国を変えてみたいと思うておる。微力な

がらな。」

…レイコさんの話によれば、いつかまたタイ

ムホールが出現し、テツ君を元いた時代に

送り返さなければならないらしい

…いつだろう、それは…

その時は、テツ君と、お別れしなきゃいけ

ないんだろうな…

「りおかどの」

「え、はいっ?」

テツ君から色々お話を聞いて、妄想を膨ら

ましていた私は、ハッと我に帰る

「頼みが、ある」

頼み?何だろう

「りおかどのの住むこの街を、案内しては

くれぬか」

「ええっ?この街を?」