「うむ、拙者は…」

テツ君が語り始める

…お父さんは長州藩の下級武士。生活はあま

り裕福な方ではなかったらしい

お母さんが流行り病(伝染病)で亡くなった

後、お父さんも身に覚えのない不祥事を追

及され、切腹させられ、テツ君は天涯孤独

になってしまった

親戚の家に預けられ、不遇の日々を送って

いた彼は、幽閉生活を送っていた吉田松陰

の私塾に出入りするようになった

有名な、「松下村塾」だ

「松陰先生は、若輩者の拙者を温かく迎え

入れて下さり、拙者は実に様々なことを教

えていただいた…」

吉田松陰の元にはには様々な若者が集ま

り、その中からは明治維新の原動力となる

志士達も多く輩出した