床はすでに血の海

敵の血、味方の血

私の周りは「チャリン!チイン!」という剣

と剣が触れ合う音

さらに「おりゃあああっ!」「きええええ

っ」という気合いの声

…すごく長い間、斬りあっていたような気が

する

そのうち…何か違和感を感じる

私の視界が、ぐらついてくる

ガクッと膝をつく、倒れる!

ごほっ、ごほっと咳き込む声がする

沖田さん!どうしたの、沖田さん!

敵が…どんどん襲いかかってくるよ?

斬られちゃうよ?

沖田さん…は膝をついたまま、下を見ている

ごほっ!ごほっ!げぼっ!

異様な音がして、赤いものが…赤いものが畳

に滴り落ちる!

私は…いや、私が乗り移った沖田さんは…

血を、吐いている!