「メガネちゃん!」

レイコさんに呼び止められる

おそるおそる振り返ると、レイコさんが

「おいでおいで」と手招きをしている

ふらつく足取りで、運転席に近寄る

「監視役、くれぐれもよろしくね

とりあえず明日から、テツと一緒に登下校

しなさい」

「…はい」

任意か?強制か?怖くて聞けないけど、これ

は限りなく強制に近い任意だろう

とりあえず、明朝、神社の下でテツくんと

待ち合わせることにする

「わかった。テツにもそう言っとくわね

それから…でっかい方!」

レイコさんは、ミハルちゃんに話しかける

「はいっ!何でございましょう、レイコ様」

「…レイコさん、でいい。

メガネちゃんのサポート、忘れないでね」

レイコさんはそう言って、車のエンジンを

かける