また…メガネがずれる

私たちが思いがけない絶叫マシンで「わあ

わあ」「きゃあきゃあ」叫んでいるうち、

車はやっと舗装路の街中に飛び出し、レイ

コさんは相変わらずレーサーになりきり、

運転を続ける

…前方にコンビニが見えてくる

私はとっさに叫ぶ

「あっ、そ、そこでいいです!」

レイコさんは急に左にハンドルを切り、コ

ンビニの駐車場に車を入れる

そして、タイヤをきしませて急停車

「本当に、ここでいいのかしら?」

レイコさんは私たちにニッコリと微笑み掛

けるが、私たちはあわてて

「はい、十分です。ありがとうございまし

たっ!」

と言うのが精一杯。

車の外に出る。足元がフラフラする

私たちがそそくさと立ち去ろうとした時、