「えっと、瀬良君ありがとう!」


「おう、別にこんくらい余裕だ。」



瀬良君はいい人なのに素直じゃないなぁ。


「お礼に、お茶でもしてって?」

「俺が、お茶?ぷっ、笑わせんなよ」


確かに、瀬良君お茶とか似合わないかも。

「ぷっ…あはは!確かに、似合わないよね」


「って、笑うなよ!」



私はお腹を抱えて笑いながら瀬良君を中へと入れた。半強制敵に。


「チッ、なんで俺が…」


ぶつぶつと何かを言ってるけど気にせずにピーチティーとお菓子を出した。
そして、椅子に座ると、お母様がリビングへ入ってきた。


「あら?理乃の彼氏?」


「ぶっ…!!」


私は口へ運んでいたピーチティーを吹いてしまった。

「ちょ、汚ぇ」


「あ、ごめん!」

瀬良君にかかってしまったらしく、謝ってからタオルを渡した。


「お母様、彼は友達です!それに、私には…」


「あら、そうだったわね、ごめんなさい」

ふふっ、と笑いながらどこかへ行ってしまった。


「へぇ、おまえ、好きなやついんの?」


え?