あたしは頑張ってホッペにキスを…。

目を開けてみると、徹がつまらなさそうに座っていた。

「ホッペじゃなくて唇に!くーちーびーる!」

うぅ…。ホッペでも精一杯なのに、唇ですか…。

「もぅムリ~!」

「じゃあ桃華は、俺と一生口聞けなくてもいいんだ」

徹の目が本気だ…。

「じゃ、じゃあ、目ぇ瞑って?」

灰谷桃華、意を決して唇に…。



チュッ♪