この時の私はもう既に指が震えていた。 泉の好きな人を知ってどうするの? もしかして、泉が好きなの? そう思うほどに怖くなっていって。 "誰にも言わんって約束してよ?" "うん。" "敬。" "まじか〜(笑)" もう、この瞬間から予想は出来ていたはずなのに。 覚悟だって出来てたはずなのに。 その先を知るのが怖くて。 だけど、このままじゃ前に進めないような気がして。