悲しそうな…そんな目をしていた。
その全てを、包み込んでしまいたい。
そう思うのは、愛?
「杏奈。言わんといかん事があるんやけど…。
真剣に聞くって約束してや?」
この時から少し…ほんの少し、胸騒ぎがした。
漫画とか、ドラマとかでみる、アレなんじゃないかって。
「うん。」
「泣いてほしくはないんやけど、、
泣いてくれたら…俺は、嬉しいな」
そうして話し始めた言葉は、3分もすれば頭にも入ってこなくなった。
「今まで言わなくてごめん。
先に謝っとく。
俺、病気持ちなんよ。
やけんな…いつか、、死ぬんや。
それが、明日かもしれんし、来年かもしれん。
ただ病気が悪化しとんは確かなんや。
今まで、だれにもゆうてなかったんやけどな…。
びっくりしたろ?
ほんま、ごめん。」