「杏奈ちゃん!一緒に帰ろ?」 これは、猫かぶり吾郎です。 「うん。」 そう言うと、吾郎は優しい、顔をする。 そして、誰でも惚れてしまうような、愛しそうな笑顔を見せる。 思わずドキッとしてしまう。 他愛もない会話をしながら家に着く。 家の近くの公園で、少し話そうと言われた。 いいよ。というとキミは微笑んだ。 だけどその微笑みに少し違和感を覚えた。 だって、今までの笑とは違ったから。