「どうだか。




どーせ直ぐ捨てられる。





捨てられたら…俺のとこに来いや。」






……。





二人の間に沈黙が走る。





「…は?」






その沈黙を破ったのは私だった。






よくよく考えればおかしな事だらけじゃない?





どうして捨てられる前提なの?






どうして彼女がいるのにそんな事言うの?






どうして…どうして?





そう考えずにはおられなくて、頭は真っ白で。





そんな私の口から出た答えは。






「最低!!」






その一言で。






どんな気持ちできみがいたのか、なんてその時は全く知らなかった。