もう、悪く言って忘れるしかなかった。 それ以外、思いつく方法なんてなくて。 ただただ涙を流して、空を見上げて。 流れ星に祈ってみたりして。 そんな事で忘れられるはずもなく、最近まで忘れられなくて。 ようやく忘れられたと思ったら、泉からのこの話だ。 動揺しない訳がなかった。 心の奥の奥で眠っていた想いが、また目を覚ました。 また、忘れるためには時間が必要だ。