この日は忘れもしない日だ
付き合い出して1、2週間経った頃だっただろうか
いきなり、彼女からメッセージが来たのだ。
そのメッセージが

「別れたい」

ただその一言だった……。
前日、僕の家で2人で楽しく遊んだ
次の日の朝に突然そのLINEは来た。
なぜだろう、何か至らぬことがあったのだろうか……。
僕がなにかしたのか……。
何をしたのか分からなかった。
とりあえずメッセージを返してみる

「なんで?どないしたん?」

数分後返事が返ってきた。

「別れたいねん。」

何が何だか分からなくてキツめに問い詰めてみた

「別れたいだけやったら分からへん、なんでそんなこと思ったん?はっきり言って」

「嫌いになったん?」

すると

「ううん。嫌いになったわけじゃない」

「ただ、この幸せがいつまで続くんだろう。もっと好きになっていった時に振られるくらいなら今別れたいと思った」

僕には訳が分からなかった……。
なぜ今幸せなのに将来が怖いがために別かれるのか……。

確かに人間付き合ったりしていれば、恐怖があるのも分かる。
しかし、それを壊しては意味が無いではないか……。

そして、僕はなんとか、彼女を引き止めたのだ。
その後聞かされた一言

「私幸せ恐怖症やねん。」

僕は訳が分からなかった、初めて耳にした
ほんとにそんなのがあるのか調べてみた

出てきた

「幸せ恐怖症」

これは、ほんとにあるようだ。
名前の通り、幸せになるのが怖いとゆう病気?だそうだ。
僕には、なんて贅沢な病なんだと思ったが、本人にはかなりきついようだ。
そして、その原因はひどい振られ方をした過去があった。
それがトラウマのようだった。
そして、暴力も受けていたらしく、少しイラッとして怒鳴ってしまうと、ヒステリックを起こして。

「リストカットするから許して」

僕はそんなことはして欲しくなかったが、1度ヒステリックを起こすと、落ち着くまでメッセージで何を送っても

「ごめんなさい、ごめんなさい」

この言葉しか返ってこなかった。
電話をかけてみても、ひたすら泣いて

ごめんなさい、ごめんなさい。

と繰り返すだけだった。

僕は、その時決心した
彼女を幸せにしないと
彼女は今まで傷ついてきたんだ。
必ず僕の手で幸せにする
……と。

なにか恥ずかしいことを言ってるようにも感じるが。
実際そう思ったのだ。

これからも、彼女を支えときたいと思う。

しかし、この日を境に毎日の喧嘩が始まるとは思いもしていなかった……。

……To be continued