池田君はあたしに近づいてきた。

あたしは後ずさりをした。

屋上のフェンスがあたしの背中に当たった。

池田君があたしとフェンスの間に立った。

両腕をあたしの肩の横に伸ばして、逃げられないようにした。

「俺、愛美が好きだ」

そぅ言って池田君はあたしにキスをした。