「とりあえず、親御さんお呼びするね。」
「はい……。」

その直後、お母さんが、診察室に入ってきた。

先生が、お母さんに私の妊娠を告げていた。
お母さんをチラッと見ると、
お母さんは、泣いていた。

ごめんね。お母さん。まだ私、14歳なのに…。

そして最後に、先生から、

2週間後にまた、来るよーにと。
その時までに、出産するのか、堕ろすのか、
決めてきてほしいと……。

私には、重い重い、決断を迫られたのだ。