「菜穂!」

今にも死にそうな菜穂が床に倒れていた。

昔と同じ悲しい目をして…

「なにしてんだよ!」

「何って何もしてませんよ…」

嘘つくんじゃねぇよ…!なんで菜穂がこんな悲しい顔をしなくちゃならねぇんだよ!

「お前ら菜穂を傷つけて楽しいかよ!」

「なんで菜穂に関係ないやつまで関わってんだよ!ふざけんな!こいつはわるくねぇだろ!」

なんで…_

「この子がけんかを売ってきたんです!私達は悪くな…」

「じゃあなんで一方的にやられてんだよ!菜穂はそんなことしねぇよ!」

なんで…俺は…_

「なんで菜穂がこんな悲しい顔をしなくちゃならねぇんだよ!お前らが傷つけたからだろ!」

なんで俺は…いつも大事なものを守れないんだ…?