「一応聞くけどさ。下駄箱とか机の細工。アンタがやったの。今言うなら見逃してあげる。」

「…」

「まあいいや。菜穂に手を出すなら俺は許さないからね。」

昔は女子だったから何も出来なかったけど今は違う。

菜穂を傷つけるなら女子だろうと容赦しない。

何でだろうな?ここまでできるなんてさ。

でも…菜穂は望まないしやらない。

俺は俺の出来ることだけをやるだけ。

菜穂に…もう涙を流して欲しくないんだ。


俺の頬に涙が一筋流れた。