「あ、でもしばらくは放課後居残り
とかは禁止じゃなかった?」

場所か…

「あ、そっか。俺の家は色んな意味で
無理だしな…」

ゴールデンウィークだしな…

父さんのことだから合鍵とかありそう
だし…勉強中に不法侵入されても困るし…。

「じゃあ菜穂の家は?」

え?俺入ったらおばさんに
色々誤解されそうな予感…

でも、電話で理由話せばいいか

「え?環の家無理なの?」

「私の家狭いしさ!菜穂の家なら
ちょうどいいんじゃないかな?」

「え?でも部屋汚いし…。」

「おし!じゃあいつにするー?」

「環…聞いてよ…。」

かなり強引だけどいいか。

菜穂とは仲良くしておきたいし。

「俺はいつでもいいよ。最近暇だし。」

「私は次の火曜日がいいかな?それ以外だと
途中で帰っちゃう事になるし…」

「じゃあ火曜日な。家どこ?」

引っ越してなければ家わかるけど…

どうして知ってるのか聞かれると
かなり困るし…

「た、環が家知ってるから一緒に来て?」

「学校の近くだし一緒に下校でいいじゃん!」

「家近いんだ。ならそのままいけばいいよ。」

「わかった。次の火曜日ね?」

「そうそう!菜穂、よろしくね?」

「天宮、よろしく。」