〜直也side〜

「一樹おはよぅ…ふわぁ…」

「はよ…」

あれ?一樹が珍しく元気ないってか暗い。

「一樹生きてる?」

「生きてる…」

大丈夫なのか…?

「昨日振られたか?」

「…違うはず。」

はずって…本当に大丈夫か?

「…帰るときは席隣にすれば。」

「まじで?!無理だって!」

突然布団から一樹は飛び上がった。

何があったんだよ本当…

「何があったんだ?」

「昨日告白してから何も喋れず帰ってきた。」

「…ほー。」

「めっちゃ気まずい…」

「いつもの明るさどこにいった?」

「…しらね。」

本当に大丈夫かよ…

とりあえず朝ごはんだけは食べて帰りの用意。

さっきから一樹は放心状態。

とりあえず母さんにも帰ること言っておかないと…お婆ちゃんにも。

優達にも言わないと攻撃されるからな…

そう思いながら1階に向かう。

すると洸が俺にタックルしてきて笑顔で「遊ぼ!」と言ってきた。

「ごめんそろそろ帰らないと行けない。」

「えー!なおにぃともっと遊びたかった!」

「また今度な?面白いおもちゃ持ってきてあげる。すごろくとかでもいいかな。」

「本当に?!やったぁ!なおにぃ!約束だよ!」

そう言って走って行ってしまった。

すると入れ替わりで母さんが。

「あら?もう帰るの?」

「うん。電車でゆっくり帰るから。」

「そう?じゃあまたね。夏休みおわったら私達も家に帰るから。」

「そっか」

そういってへやにもどり帰る支度を整える。

駅までは車で送ってもらった。