直也にLINEで『直也のお母さんが送ってくれるらしいので待ち合わせでもいい?』と送った。

するとすぐに返ってきた。

『神社の前で開催するから神社の裏にいる。時間は4時で大丈夫か?』

そう聞いてきたので『うん!』と返しておいた。

「髪型はお団子がいいかな?それともポニーテール?」

「あ…うーん…じゃあポニーテールで。」

環お団子だしね。被っているのも面白くないし?

「髪飾りどれがいいかな?藤色だし藤の花を模したのがいいかな。」

「じゃ、じゃあそれでお願いします。」

そう言ってどんどん進めていく。

時間はあと1時間ほど。

間に合いそうかな?

「直也と待ち合わせ時間決めたのでその時間にお願いします!」

「任せておいてね!何時かしら?開催時刻位?」

「えっと4時です。」

「後一時間ね!もう終わるしここから約十分で着けるから余裕!」

そしてあと三十分ぐらいというところで直也のお母さんからこんな話が。

「そう言えばあなた直也の彼女なんでしょ?」

「え、えええ?!」

「あら?違った?菜穂ちゃんが記憶をなくした時本当に落ち込んでたのよ?あの子。普段人に感情を共有しないあの子がここまで話す子はなかなかいないから…!」

「た、確かに小学から仲いいけどつ、付き合ってるわけじゃぁ…」

「そうだったのね?ごめんごめん!はやとちりしちゃったみたい!でも直也は本当に菜穂ちゃんのことを大事に思ってるのよ?だからこれからも仲良くしてあげてね?」

「は…はいぃ!」

やばいなんか声裏返った…

「ごめんなさいね〜?余計な事言って!ほら!可愛らしい菜穂ちゃんの完成!せっかくだから直也にアピールしてみなさいよ!菜穂ちゃんなら大歓迎だから!」

「う…はい…」

絶対これお祭りの時意識しちゃいそう…