そして寝る時間。

おばあちゃんは寝る時間とか厳しいからな。

寝る前には一樹と話してた。

「今日楽しかったなぁー!海楽しかった!」

「うん。明日は午後の4時から祭りある。花火大会はは9時。」

「すげー楽しみだよなー!花火どこだと綺麗に見れるんだよ!」

「庭でも良く見えるよ。後は昔行った丘とか。」

「さんきゅ!庭で花火しながら見るのか〜いいなそれ!」

「うん。」

そしてしばらくの沈黙の後に一樹が話しだした。

「…あのさ?俺…環に告るわ。」

「へぇ。」

「お前…反応薄い!」

そう言って一樹は背中を叩く。

「痛い…叩くな。」

「少し位応援してくれてもいいだろ!明日の花火が始まって少ししたら2人で丘行くから。」

とりあえず応援しとく。

「分かった。一樹。頑張れ。」

「絶対振り向かせてやる!お前も菜穂に告ればいいのに。」

その一言に俺は叫んだ。

「…はぁ?!」

「お前菜穂ちゃん好きなんだろ?なら告ればいいじゃん!」

「お、俺は俺のタイミングでやるんだよ!いいから寝ろ!」

めちゃくちゃ動揺してる…俺これじゃあ図星じゃん…

「にしてもお前がそこまで焦るなんてな。本当に菜穂ちゃんが好きなんだなー。」

「お前もう黙れ!」

「いや…昔のお前なら絶対無かったからな。なんかびっくりだよ。」

「…。」

「菜穂ちゃんの話は前から何度か聞いてたけど記憶無くしてからずっと喋らなかったもんな。他の女子とかが付き合ってたらこんな事絶対無かったぞ?」

「いいだろ…?もう…早く寝ろ!」

「まぁお前も頑張れ!大丈夫。振られることはないだろうから!」

「もう…お前ベランダで寝ろよ。」

菜穂がここにいなくてよかった…本当に死ぬ。