大体車で10分位走ると何も無いような山の近くまで来た。

「もう少し。」

すると少し古い家の前で車は止まった。

「着いた。荷物おきに行こう。」

「じゃあ皆は2回の部屋へどうぞ~2つ部屋があるから寝る場所もそこでどうぞ。」

「ありがとうございます!」

中は広く和風な部屋が多かった。

するとダッダッダッと音を響かせながら男の子が走ってきた。

「なおにぃ!久しぶり!」

「久しぶり。」

「お、優くんか。大きくなったじゃん。」

私と環の頭の上にはてなマークが浮かんだ。

兄弟でもこんなに年が離れているのかと。

「あ、従兄弟の一番下。優って言うの。」

「可愛いよな!直也とは大違…いだい!つねらないで!」

「あ、あぁ!びっくりした!似てたから兄弟かと…」

「あ、そうだ。澄空は?」

「澄空にぃは部屋で兄ちゃんと遊んでる!」

「環達。おいで。紹介する。」

「うん…なんかびっくり。」

「そうだよなぁー。あんなに弟とかいんのに冷たいヤツだよなー直也は。」

「一樹。庭で野宿できる。」

「ごめんなさい許して!」

リビング的な所に行くと直也のおばあちゃんらしき人と2人の子供が遊んでいた。

「あら…いらっしゃい。直也が言っていた友達かい?」

「初めまして。三日間お世話になります。」

「どうぞゆっくりしていってね?2階の部屋に荷物置いておいで。もうお昼ご飯の時間になるからね。」

「ありがとうございます!」

「直也。連れてってあげなさいよ?説明ぐらいしてやりなさい。」

「はい。」

「なおにぃ!久しぶり!」

「お前もか。友達来てるから。自己紹介して。」