前回みたいに交換できるように違うケーキにしといた。

たまたま被らなかっただけだけど。

「菜穂。チーズケーキ少し頂戴。」

すると菜穂はお皿を渡そうとして「どうぞ?」と言った。

「食べさせて。」

やってほしいもん。

菜穂はびっくりしながらもケーキを一口サイズに切ってくれた。

「わかったよ…はい!あーん…」

「ん。チーズケーキも美味い。」

「そっちのタルトもほしい!」

さっきから見てたから欲しかったんだろうな。

「わかった。はいあーん。」

「ん…甘い…美味しい〜!」

美味しそうに食べるな〜…可愛すぎ。

「ケーキは甘くて当然だろ…」

「そっか…あはは」

菜穂はそういってコーヒーを飲む。

なんて幸せな時間だろう。

「お2人さん仲いいよなぁ…いいなぁ。俺にもやってよ環ちゃん!」

「無茶苦茶だね?!でも少しならいいか。はい。どうぞ。」

「やった!ん…美味しい!凄い美味しかった!」

「テンション高いね…?あ、ココアも美味しい。」

「あ。俺上げてなかった。はい。環ちゃん。あーん」

「ええ?!…あ、あーん…」

「美味しい?」

「ん…レモンシフォンなのに凄い食べやすい…」