『おいおい。
元気がいいのは悪いことじゃないが、まだ説明の途中だ。
各教室には後ろの扉に鍵が掛かっていて、開かない。
だが、前の扉は開く。
そこから入って中から鍵を締めるんだ。
鍵を締めないと、他の人が入って来てしまうぞ。鍵を締める前ならその教室を奪うことも出来る。
また、1度入った教室から出ることも出来る。誰かのために死ぬことだって出来るんだ。』
少し間があって、また放送が始まった。
『そして、そこには全部で38人いる。
しかし、教室は28だ。
つまり10人は必ず死ぬ。
これでルール説明は終わり。
開始は9:30から全部の教室が埋まってから5分の間。
5分あけるのは、誰かのために部屋を譲ろうとする人のための5分だ。
自分を犠牲にして、誰かを助けようとする人は現れるかな?では。ブチッ』
放送が終わった。
途端に、ざわめきが戻った。
もうしくしくと泣いている女子もいる。
すると、
『あ、そうそう忘れてた。参加しなかったり、教室に入れなかった人はこんな感じで殺しちゃうからね』
と言うと、
バンッ!!!
と、目の前にあった黒板が弾け飛んだ。
「きゃあああ!」
「いたっ!破片が飛んできた!」
『ま、こういうことになるからね。じゃ、頑張ってねーブチッ』