「莉奈、大丈夫かな?」


廊下を息を整えながら歩いていると、前から人が歩いてきた。


あれは鬼?それとも……


その人の顔にちょうど光が当たった。


それは、自分を守って死んだ、北野海琉だった。


その手には、ナイフが握られている。


「海琉!」