これでいいんだ。


私が生き残れるとは思わない。


香那子だけは生きてっ!


そう思っていると、後ろにふと気配を感じた。


振り返る前に、首にロープがかけられた。


一瞬見えたシルエットで、矢木夢斗だとわかった。