「由美!早く!」


香那子は、由美の手を引きながら走った。


「香那子…莉奈…私もう無理だよ…みんなが死んでいったのを見て、これから生きるなんて…無理!」


由美はそう言うと、1人で走って行ってしまった。


「由美!」


由美は足が速く、香那子と莉奈の足では追いつけない。