「きゃあああぁぁああああ!!!!」


女子の甲高い悲鳴が、教室に響いた。


日高の血しぶきを浴びた三井は、ガラスケースへ拳銃を戻した。


『いいですねぇ…下克上といいますか…ですが、残念ながら日高逸樹は偽物ではありませんでした!!では、次へ行きましょう』


「ちょっと待って!偽物を見つけるまで、日高の死体と一緒にいないといけないの!?」


クラスで一番おしゃれな、川西恵美子が言った。


『嫌ですか?』


「嫌よ!こんな汚いものと同じ空間にいるなんて!」


『…わかりました。では消します』


そう言うと、フッと、日高の死体や血は消えた。