『偽物さがしは、名前のまま偽物を探すゲームです。クラスにいる偽物をさがし、その手で殺してください。』


「殺す…?」


「自分で友達を殺すってこと?」


なら簡単だ。殺られるまえに殺ればいい。


こいつらは、人を殺すことに抵抗を感じている。


躊躇している間に殺る。


そうするしか、私たちが生き残る方法はない。


「クラスに偽物がいるってことは、いままでの半年は、ロボットと過ごしていたってことだよね?」


梓が呟いたが、独り言のようだったので、放っておいた。