『彼は、クラス分けが始まると、3階に向かいました。しかし、そこは同じ考えの人達により、もう既に埋まっていました。すぐに戻るも、やはり埋まっており、その後も空いている教室を見つけることが出来ずに死にました。』
もう、誰もなにも言わない。
『次、岸本卓也。彼は、ただ単に教室を見つけられなかったので死にました。』
『次、北野海琉。彼は、今までずっと好きだった、鎌浦香那子のために、せっかく見つけた教室を鎌浦香那子にあげ、その後教室を見つけられずに死にました。』
みんなが鎌浦を見た。
鎌浦は目元を赤くしながら、
「海琉は…私のために…教室を探してくれた…。海琉は…自分のも見つけたから大丈夫って…言ったのに…やっぱり…見つけて無かったんだ…!」