ピンポンパンポーン


『ジジッ……ケンカはダメだぞーケンカはー』


また、あの声が聞こえてきた。


『まぁ、これから殺しあいをする君たちにそんなことを言ったって無駄だとはおもうけどさ。
さあ。もう9:15だ。泣いても笑っても、皆で集まることが出来るのはこれが最後だ。なにか言いたいことはないか?』


皆黙っている。


『そっか。ないのか。じゃあ、9:30になったらお知らせするから、それまでにさよならを伝えるといいよ。ブチッ』


すると、みんなが、仲のいい友達のところへ行き、絶対生き残ろうなどと言い合いはじめた。