-トントン


するとテラスの扉を叩く音がした。


『だれ?』



「伊東だけど。」



それを聞いたあたしは
慌ててまりちゃんをテーブルの影に隠した。



『お待たせ。』




「春が来てる。
稚菜と話したいらしい。」



それだけ言うと大将は
さっさと行ってしまった。


とりあえずみんなで行くことにして
まりちゃんはことりちゃんの服を借りて
ウィッグとマスクをしてお客さんのふりをして
行くことにした。