「縁が発表会で弾いた曲は
すべて縁が作曲したものだ。」
社長の言葉にあたし達は驚いた。
『こんなにたくさん…
これだけ音楽が好きなのになんで……』
「裏切られたの。」
あたし達はその声に振り向くと
縁ちゃんが悲しそうに微笑み立っていた。
『縁ちゃん!』
「みんないないからここだと思った。
お父さんはみんな困ってるから会社戻って?」
「わかった。」
社長は縁ちゃんにそう言われ
縁ちゃんの肩をポンと叩くと
家を出て行った。
『勝手にごめんね?』
「怒ってないよ。
お父さんもみんなもあたしのこと
心配してくれたんでしょ?」
やっぱり縁ちゃんは優しい。
それにピアノに触る縁ちゃんは
やっぱり音楽がまだ好きなんだ。
「話し聞いていいかな?」
真未がゆかりちゃんに聞くと
ゆかりちゃんはうなづいた。
「あたしには同じピアノ教室に
ライバルがいたの。
その子はいつかあたしみたいに
自分の作った曲で発表会に出たいって…
でも発表会の日…先に演奏したその子が
弾いた曲を聞いて驚いた。
だってあたしの作った曲だったから。
でも言い訳くらいしてくれたら
許せる気がした。
でも問い詰めたあたしにその子は言ったの。」
ゆかりちゃんはとても悲しそうな顔で
まるであたしが大将に裏切られたときと
まったく同じだった。
「あんたなんか友達じゃない。
だまされる方が悪いって…」
ゆかりちゃんにとって
その子は本当に大切な人だったんだ。
すべて縁が作曲したものだ。」
社長の言葉にあたし達は驚いた。
『こんなにたくさん…
これだけ音楽が好きなのになんで……』
「裏切られたの。」
あたし達はその声に振り向くと
縁ちゃんが悲しそうに微笑み立っていた。
『縁ちゃん!』
「みんないないからここだと思った。
お父さんはみんな困ってるから会社戻って?」
「わかった。」
社長は縁ちゃんにそう言われ
縁ちゃんの肩をポンと叩くと
家を出て行った。
『勝手にごめんね?』
「怒ってないよ。
お父さんもみんなもあたしのこと
心配してくれたんでしょ?」
やっぱり縁ちゃんは優しい。
それにピアノに触る縁ちゃんは
やっぱり音楽がまだ好きなんだ。
「話し聞いていいかな?」
真未がゆかりちゃんに聞くと
ゆかりちゃんはうなづいた。
「あたしには同じピアノ教室に
ライバルがいたの。
その子はいつかあたしみたいに
自分の作った曲で発表会に出たいって…
でも発表会の日…先に演奏したその子が
弾いた曲を聞いて驚いた。
だってあたしの作った曲だったから。
でも言い訳くらいしてくれたら
許せる気がした。
でも問い詰めたあたしにその子は言ったの。」
ゆかりちゃんはとても悲しそうな顔で
まるであたしが大将に裏切られたときと
まったく同じだった。
「あんたなんか友達じゃない。
だまされる方が悪いって…」
ゆかりちゃんにとって
その子は本当に大切な人だったんだ。