それから数日後。



「新しいグループ名決まった?」



コピー用紙にいろいろな
候補を書いているあたしに
縁ちゃんは聞いてきた。



「ファイブマーメイド?
エンジェル?車娘?なんだこれ?」



横から入ってきた竜士は
コピー用紙を見て大爆笑。




「i☆Risの由来ってなんだったの?」



縁ちゃんにそう言われて
あたしは優しく微笑んだ。



『アイリスの花言葉が愛を届ける
って意味だったから。』




「ならわざわざグループ名変えなくても…」




たしかに竜士の言う通り
i☆Risのままでもいいかもしれない。




『あたしはロゼリアに負けない
なんの色にも染まらないグループとして
生まれ変わりたい。』




「パステルカラー…」



その言葉にあたしが顔を上げると
そこには大将がいた。